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糖質制限が流行し始めて数年が経ち、健康への効果も確認されている中、否定する医師も少なくなってきています。しかし、「糖質制限は糖尿病には効果があるが、他の面ではむしろ健康に悪い」とする論調も見受けられます。
◎糖質制限への反論
糖質制限に対する最も一般的な反論は、「高脂肪食になるため、動脈硬化を引き起こしやすい」というものです。マウスの実験では、糖質のカロリー比が12%の場合で動脈硬化が起こりやすくなるという報告があります。また、東北大学が「糖質制限をしたマウスは老化しやすい」とする研究を発表して話題になりました。しかし、マウスは草食に近い食生活をしている一方、ヒトは雑食です。マウスに高脂肪の食事を与えたら、ヒトとは違う影響が出るのは当然です。
◎研究結果
20年間に渡り82,802名の女性看護師を対象に行われた調査では、糖質が少なく、タンパク質と脂肪が多い食事でも心臓疾患のリスクとは関係しないという結果が出ています。また、2年間に渡り低糖質、地中海式、低脂肪の食事によるダイエットを行った研究では、どの食事方法も同様に頸動脈アテローム性動脈硬化に効果があることが示されました。
◎演繹的な考察
調査に基づく論文から経験的に結論を出すことは多いですが、長期間に渡って食事をコントロールするのは難しく、被験者の個体差も大きいため、精密な結論を出すことは難しいです。生化学的・分子生物学的な「事実」から論理的に結論を導き出す方法もあります。
糖質を摂取するとインスリンが追加分泌されます。高インスリン状態では、血管内皮細胞において酸化ストレスが増加し、DNAが損傷されます。これにより、細胞の老化が促進され、動脈硬化が引き起こされます。糖尿病マウスにインスリンを投与すると、高血糖は改善されますが、心筋虚血や心筋細胞死が増加し、心不全が誘発されます。過剰なインスリンシグナルは心筋の収縮機能不全や心筋細胞肥大を引き起こします。つまり、インスリンが心不全の原因となるため、糖質制限が心不全の予防になることは明らかです。
◎インスリン対策
インスリン対策として、以下の栄養素が効果的です:
αリポ酸
アルギニン
亜鉛
ケルセチン
バナバ茶
特にクロミウム(クロム)が注目されます。クロミウムはインスリンの働きを高め、糖尿病患者にビール酵母として摂取させたところ、HbA1Cの値が改善し、中性脂肪やLDLの値も改善しました。ビール酵母のクロミウムはナイアシンと結合した形で吸収が良く、インスリン感受性向上や血中脂質改善作用も期待できます。
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